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第4番 京善寺

 

 

心王山殊勝院(しんのうざんしゅしょういん)京善寺(きょうぜんじ)

いくたびも ねがいが叶う 京善寺 不動の利剱 ありがたきかな

ご朱印

ご朱印のイメージ

家田荘子コラム 四番 京善寺

7月と10月に、だんじり祭りが行われる桑津天神社の斜め右に、龍宮城のような白い壁があります。その先に仁王門があり、ここが「桑津の不動さん」とも呼ばれる京善寺です。向かいの公園では、いつもおっちゃんたちが仲よく将棋をさしています。  仁王門の左側から龍神様のお顔が、ひょこんと出ていて(面白い!)と、笑顔になるお寺です。木彫りの仁王様は、金の装いで、とてもきれいです。階段を5段上がって仁王門をくぐると、正面中央に高野マキの大木が見えてきます。  仁王門を左に戻るように廻り込んだところ、「龍神様!」と、驚きの声を上げてしまいました。仁王門からひょこんと顔をのぞかせていて龍神様の長いお体が仁王門の脇に、しっかりと納まっていたのです。  再度、(面白い!)と、笑顔になれる「桑津の不動さん」。親しみが湧きます。お寺前の公園と同じように、子供から大人まで自由に出入りして、お参りしたり、遊んだり……まさに地元に根付くお寺さんです。  境内は、一目で「きれい!」と感激します。左手の納経所をすぎると、梅の木が目に止まります。その先が、手入れの行き届いた本堂です。  本堂左手前には、佛足石があります。佛足石を拝する人は、石の上に釈尊が立たれ、苦悩の世界から解脱の世界への道を説(と)いておられます。その姿をしのびながら、釈尊に帰一(きいつ)するそうです。  ご本尊様は、34番札所・根来寺の不動明王様と同木同作の不動明王様を勧請しました。本堂の中央に、黒いお体の不動明王様が立っていらっしゃいます。厳しさの中にも優しさが感じられるお顔です。ガラス張りなので外から仏様方をよく見させてもらえます。不動明王様の右には愛染明王様、大元師明王様、役行者様、神変大菩薩様。左には、如来三宝荒神様と、弘法大師空海上人がいらっしゃり、大変有難い迫力があります。  きれいで、近代的な本堂の上方、左右に白龍が描かれており、正面には「山王心」が掲げられています。本堂内には、四国八十八ヵ所霊場会、開創1200年の時に配られた「お姿」と、一般時の「お姿」が飾られています。  京善寺では、昭和33年から、大峯行を続けています。四国遍路や大峯行など、修行への熱心さが、あちこちでうかがえます。  本堂右手に長身の水子地蔵様がいらっしゃいます。お地蔵様は、水子たちに頼られて、すごく優しいお顔をされています。お供えのお菓子がいっぱいで、とても皆さんに慕われているお地蔵様です。  本堂の斜め向かいは、護摩堂です。中央に赤い迦楼羅を背負われた立像の不動明王様。廻りは、それぞれ力のある仏様方に囲まれています。  中央の不動明王様の手前は、座像のお客不動明王様。左にも座像お客不動明王様。右は、立像不動明王様。そして、さらに右に役行者様もいらっしゃいます。左側の不動明王様は、どうやら日本の不動明王様ではなさそうです。10年ほど前、いつの間にか、その場所にいらしたそうで、どなたがお連れしたのか、未だに不明です。なのにずーっと、最初からそこに居らしたように溶け込んでいらっしゃいます。護摩堂は、中に入り参拝することもできます。  その護摩堂と鐘楼の間に、紫燈護摩行場があります。その行場を守っていらっしゃるのが、石造りの身代わり厄除不動明王様で、一願不動です。  大峯登山供養塔の横にいらっしゃいますが、素朴なだけにパワフルさを内に秘めた不動明王様です。私は、こちらの身代わり厄除け不動明王様が、大好きです。地元の人々によって、紫燈大護摩供が行われます。いつ訪れても、掃除の行き届いた本当にきれいな札所です。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子

寺院紹介

名称
心王山殊勝院(しんのうざんしゅしょういん)京善寺(きょうぜんじ)
通称
くわづ不動尊、桑津の不動さん
不動尊について
木造立像。公開。やくよけ不動と呼んでいる。
所在地
大阪市東住吉区桑津3丁目21-9
郵便番号
546ー0041
電話番号
06-6713-5526
宗派
真言宗 御室派
開山
観弘実誉阿闍梨
創建
(元和元年大坂夏の陣で焼失分)承応2甲午年(1652)復興、桑津古新書による。
詠歌
いくたびも ねがいがかなう 京善寺 不動のりけん ありがたきかな
行事
1月1日~5日
新年祈願会
1月第3日曜日
柴灯大護摩供
4月8日
花まつり甘茶接待(無料)
6月15日
弘法大師降誕青葉まつり
8月15日
うら盆精霊流し
11月23日
三千仏名会
12月31日
除夜の鐘
交通 (地図はこちらをクリック)
徒歩
  • 近鉄大阪線(阿部野橋駅発)各駅停車で河堀口(こぼれぐち)駅下車。北出口を出て右、さらに右、「カラオケジャンボ」の方へ。駅から後ろに戻ることになる。しばらく高架の下を行く。「ぎんのすず」保育園を通過し、公園の所がY字路になって分かれているので、高架から遠ざかる方の道を行く。Y字路から二つ信号を越える。桑津中央会館をすぎると公園が右手に見える。その向こう、左の桑津天神社の斜め右の白い壁が京善寺。
  • JR阪和線なら、美章園下車。近鉄の高架の方へ進み、桑津南口交差点を北に進む。
  • 近鉄南大阪線「河堀口(こぼれぐち)」駅下車、線路北東側の道に添って南東へ、次の三叉路を左(東)へ300m突当りの森
車・団体バス
あびこ筋線昭和町より東へ、桃が池を目標に進み、南田辺駅踏切を渡り100m。長居公園東側より北へ、東住吉警察署、東住吉区役所を通り田辺小学校角信号を西へ進む。
団体バス
国道25号線(バイパス)桑津3丁目北の信号を南へ入り、初めの信号を東(左)へ突当り。
休憩宿泊等
休憩は本堂外陣及び書院で随時可、湯茶の接待、無料。宿泊、なし。
拝観
無料
付近の名所旧跡
法楽寺、全興寺、大念仏寺
山主
住職(通称院主)射馬 帝匡(いば たいきょう)
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