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第12番 安岡寺

 

南山般若院(なんざんはんにゃいん)安岡寺(あんこうじ)

ご朱印

大ごまに 願いをこめて 安岡寺 祈る心は 不動明王

家田荘子コラム 十二番 安岡寺

安岡寺への行き方は、昔からの参詣道の「表参道」コースと、戦後の開発により整備された「裏参道」コースがあります。急な坂の続く一般道で行く「裏参道」からは、車で寺の駐車場まで来ることが出来、西山門をくぐります。「表参道」からは、浦堂の村のなかを通り、赤い仁王門をくぐってから墓地を見ながら竹やぶの横を行く百段余りの階段を登ります。坂道か階段道か、お好みでどうぞ。両方とも、きついことはありません。  「表参道」からの階段を登り切った正面に赤茶色の古い本堂が建っています。堂内には桓(かん)武(む)天皇の御兄君で当寺の開祖開成(かいじょう)皇子の作と伝えられるご本尊・如意輪観音様(秘仏)が、右脇には明治の廃仏毀釈で男山八幡宮(現・石清水八幡宮)(京都府八幡市)より移安された愛染明王様が、左脇には、弘法大師御作と伝えられる不動明王様がいらっしゃいます。他にも、立像の地蔵菩薩様や、阿弥陀如来様もいらっしゃいます。  本堂東側(向かって右)へ行くと、大護摩壇のある広場があり、その奥に立像の弘紹(こうしょう)不動明王様がいらっしゃいます。弘紹とは、弘(ひろ)く功徳を人々に紹(しら)しめるという意味があり、弘法大師様が召喚されたという意味も含まれているそうです。  石畳をドキドキドキドキしながら踏んで、不動明王様に近づいて行きます。  私は、護摩壇の前の弘紹不動明王様が大好きなのです。吹きっさらしの寒風に当たりながら、冷たい滝に真冬でもずっと打たれ修行をされているのですから。  私も滝(たき)行(ぎょう)や海(うみ)行(ぎょう)の水(すい)行(ぎょう)を季節に関係なく年中させていただいています。それだけに、どんなに不動明王様のされているご修行が大変か……。1点を見つめ、「お人を救う」という、ゆるぎないご意志のもと、水行に励まれる弘紹不動明王様に憧れと、大尊敬の念を抱かせていただいています。もちろん足の元どころか、点ほどにも及びませんが、弘紹不動明王様のように、凛とした姿で、水行をさせていただきたい……。胸いっぱい、とても幸せな気持ちと、「頑張ろう!」という勇気や元気が湧いて来ます。  納経所は本堂の隣にあり、その前には白い岩と桜で彩られた小さな庭があります。桜と石とのバランスの良さは、まるで優れた大きな盆栽のようです。  西山門から入ると鐘楼の前に観音堂があます。祀られている十一面千手観世音菩薩様は、檜材の一木造り、半丈六の大像で、10世紀中ごろ(平安中期)の作と伝えられ、国の重要文化財に指定されています。元は近隣の真上の青梅寺と呼ばれた安正寺のご本尊で、同寺が廃寺になり、安岡寺に移ってこられたとのことです。往時、観音堂の前に紅梅と白梅の木があり、毎年たくさんの実をつけ落ちることがなかったと伝えられことから、「青梅観音」ともよばれ、不老長寿、無病息災に功徳があると言われています。  西山門横の石段を登った所にある「叶観音堂」は、もと阿弥陀堂で、立像の金剛聖観世音菩薩様がいらっしゃいます。  高槻市の最南端部に位置する安岡寺は、山号を南山、院号を般若院と号します。本堂の後方の山頂に、開祖の開成皇子のお弟子の開智禅師により書写されたと伝えられる大般若経六百巻を納めた「般若塚」があり、ここから般若院と号がつけられたそうです。  毎年2月1日には、吉野の大峯山の行者さんたちによる大護摩供が厳修され、多くの信者さんで賑わいます。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘


寺院紹介

名称
南山般若院(なんざんはんにゃいん)安岡寺(あんこうじ)
通称
高槻観音、弘紹不動。
不動尊について
弘紹不動明王とお呼びする。本堂内は木造立像、境内(護摩場)は石造立像で、いずれも公開。弘法大師の作とつたえられる。
縁起
 開基は、奈良時代755年2月18日。桓武天皇の兄、開成皇子の請願によって建立された。江戸時代に将軍家から、大日院、藤原坊、阿弥陀院、泉蔵坊の4塔頭を賜るが、明治の廃仏毀釈で安岡寺となる。
所在地
大阪府高槻市浦堂本町41-1
郵便番号
569-1028
電話番号
072-687-0727
宗派
天台系単立
開山
開成皇子(第49代光仁天皇の御子、第50代垣武天皇の御兄君)
創建
宝亀6年(775)2月18日
詠歌
大ごまに 願いをこめて 安岡寺 祈る心は 不動明王
行事
2月1日
北摂節分最初の大護摩供
春分の日
春季彼岸会
4月第1日曜日
花まつり
8月17日
大施餓鬼法要
秋分の日
秋季彼岸会
12月31日
除夜の鐘
毎月18日
観音講詠歌奉納
交通(地図はこちらをクリック)
徒歩
(JR利用の場合)JR高槻駅北口の1バス乗り場より53番(上の口行)か、54番(原大橋行)に乗り「浦堂」で下車。信号を反対方向に渡り、一方通行を逆に200mほど行き、「地蔵堂」のある三叉路を左に道なりに坂を登って行けば仁王門にたどり着く。三叉路を右に行けば表参道の山門。  又は3バス乗り場37番(寺谷町行)(1に比べ本数少ない)に乗り「服部図書館前」で下車。すぐ先の信号を左に曲がり図書館前の三叉路を右に行くと仁王門に到着する。 (車の場合(バス除く)) 名神高速「高槻インター」出口を「川久保」方面に直進、坂を上り切った信号を直進、服部図書館前を過ぎ、最初の信号を右折し「浦堂」バス停の信号越えすぐ右折の「安岡寺」の看板に従い、住宅街の坂の続く「裏参道」を行けば突き当りに西山門が見え、左に寺の駐車場あり。
車・団体バス
名神高速道路茨木インターチェンジより国道171号線を経て高槻市に入り、明治製菓前から北へ、緑が丘病院を左に見て名神高速の下を通り、亀岡街道の市バス浦堂停留所へ出る。そこから裏参道を本堂前へ。15台駐車可能。バスは道幅が狭いので本堂前へ行けないため、真上池附近で待機の事。
休憩等
休憩は50人程度可。前もって連絡のこと。
拝観
無料。
附近の名所旧跡
神峰山寺、本山寺、芥川の桜、摂津峡。
山主
住職または貫主(かんしゅ)「南谷(みなみたに)恵聖(えしょう)」
その他
桜、新緑の季節が良い。
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