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第27番 葛川息障 明王院

 

 

安曇山(あどさん)葛川息障明王院(かつらかわそくしょうみょうおういん)

ご朱印

白露の 玉まくくずの かつら川 くる秋にしも 我はかへらん

家田荘子コラム 二十七番 葛川息障明王院

琵琶湖の西岸の比良(ひら)山系1214メートルの武奈(むな)ヶ丘の西の山麓、安曇川(あどがわ)のほとりに坊村(ぼうむら)があります。大津市最北端の坊村は、標高300メートル以上の山間(やまあい)です。ここに27番札所・安曇山 葛川息障明王院があります。  バスを下りて、道路と反対側、木々のある方へ行きます。突き当りが地主(じしゅ)神社。左奥へ行くと、川を流れる爽やかな水音が聞こえて来ます。 「琵琶湖108霊場」の18番札所・明王谷にかかる赤い「三宝橋」が見えて来ます。美しい明王滝川を見下ろしながら、三宝橋を渡るのは、なんとも清々しく気持ちのいいものです。  古い歪(いびつ)な形の石段を9段登ると、左が納経所、右へ行けば本堂があります。右へ行くと、まず左に弁天堂があります。右には1755年に建築された赤い建物の護摩堂です。いずれも古い建物で、廻りの自然と、さりげなく溶け込んでいます。  そこから37段石段を登ると本堂です。 外から見ると、本堂内はとても暗いです。本堂への階段を登った所で振り返ると、柱に電気のスイッチがあります。電気が点いても暗いです。靴を脱いで上がります。素朴で、とにかく古い本堂です。 中央に千手観音様、右に毘沙門天様、左に寄木内刳彩色の立像不動明王様がいらっしゃいます。平安時代後期作とされる不動明王様は、完全秘仏です。見えているのはお前立ちです。 回峯行の創建者・相応(そうおう)和尚(かしょう)(831年生)が不動明王様を感得し、木像不動明王様を安置されたそうです。本堂は1715年に建立されました。葛川息障明王院は、近畿36不動尊26番札所・比叡山無動寺明王堂の奥の院になっています。本堂は平成23年5月に大修理されました。本堂と護摩堂と行者庵室と政所表門の4棟と、石段、石垣の9500㎡が、平成5年(1993)に重要文化財に指定されました。 あまりに素朴な本堂の壁には、数々の古い絵が掲げられていて、その絵を見ていると、少しだけ心細さが和らいで行きます。本堂が建てられた、およそ300年前、どんな人が同じ場所で手を合わせていたのだろう……と、懐かしさが湧いて来ます。 葛川息障明王院というと「太鼓まわし」が有名です。7月16日から始まる天台宗の行者さんたちの葛川参籠(さんこう)の行事の一つです。「太鼓まわし」が行われるのは、7月18日深夜です。法被(はっぴ)と、たすき掛けの民芸保存会の若者が、ササラ竹を鳴らしながら本堂に走り込んで、大太鼓を転がし、行者さんが床の上で強く回転する太鼓の上から飛び下りるのです。これは、滝壺から飛び下りる様を表わしているそうです。 お参りをすませ、納経所に向かいます。まるで普通のお家のような門をくぐると、右側に、やっぱり普通の家のような納経所があります。 納経所の前の水路では、金魚や鯉が泳いでいます。 冬は雪が深く、特に1月2月は1メートル50センチくらいの雪が積もるそうです。けれども春はシャクナゲが一面に咲き、清流ではアユ、アマゴ、イワナが泳ぐという自然の豊かな土地でもあります。 判らないことがあれば、納経所か、国道367号線バス停近くにある喫茶「茶坊」さんに尋ねると、とても親切に教えて下さいます。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子


寺院紹介

名称
安曇山(あどさん)葛川息障明王院(かつらかわそくしょうみょうおういん)公式サイト
通称
明王院
不動尊について
寄木内刳彩色の立像。秘仏(8月28日御開帳)。
所在地
滋賀県大津市葛川坊村町155
郵便番号
520-04
電話番号
0775-99-2372
宗派
天台宗
開山
相応和尚(そうおうかしょう)
創建
貞観元年(859)
詠歌
白露の 玉まくくずの かつら川 くる秋にしも 我はかへらん
行事
毎年7月18日、明王祭
特色
不動明王顕現の霊場と崇められている名瀑三滝は、清流深淵であって幽邃の地である。
交通
徒歩
JR湖西線堅田駅前より江若バス、京都出町柳駅前より京都バス、何れも坊村バス停よりすぐ(歩いて2分)。
  • 順路  
     
  • 平成29年3月4日、バスのダイヤが改正され、大変不便になりました。平日午後は、バスで帰る方法がなくなりました。バスに乗り遅れて坊村から堅田駅までタクシーに乗ると7000円以上かかります。くれぐれもバス時刻を確かめてお参りに行って下さい。バス乗車時間は約1時間です。 江若交通 077-572-0374 平日は、江若交通バス「細川」行で堅田駅8時50分発に乗る。坊村9時36分着。大急ぎでお参りと納経をする。10時19分坊村発、11時03分堅田駅着。このスケジュールでバスを利用して下さい。平日、京都バスは、運行していません。 土日は、京都出(で)町(まち)柳(やなぎ)行が、坊村発9時51分、17時21分(1月~3月は休み)。土日の江若交通バスは、平日の行き方の他に、もう一つ選択があります。堅田駅13時56分発に乗れば、坊村発で一時間すごす余裕があり、15時46分坊村発で堅田駅に帰ることができます。 堅田駅発細川行(3番乗り場)、坊村下車。
     
  • (土、休日) 8時50分 → 9時36分、 13時56分 → 14時42分 
     
  • 坊村発堅田駅行(土、休日) 江若交通  10時19分 → 坊村11時03分 15時46分 → 坊村16時30分 堅田発(平日)
    車・団体バス
    • 京都市内より国道367号線にて、大原、途中を経て、花折峠を越え坊村町へ。
    • 大津より国道161号線を北上、琵琶湖大橋交差点で左折、途中で国道367号線に合流、前記のとおり。
    • 国道161号線を北上、安曇川町で左折、安曇川沿いに坊村へ。名神を利用する場合、京都東I・Cをおり、湖西バイパス道路に乗り、真野I・Cで降りて左折、花折峠を越えて坊村町へ。
休憩宿泊等
寺では宿泊等はできない。近くに比良山荘・石楠花山荘あり、休憩宿泊共に可。川魚料理。
拝観
無料。
附近の名所旧跡
比良連峰と無数の滝。
山主
常住(じょうじゅう)「光永(みつなが)覚道(かくどう)」
特産
ワラ細工。
その他
紅葉映える渓美は凄い。
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