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第34番 根来寺

 

 

一乗山大伝法院(いちじょうざんだいでんぽういん)根来寺(ねごろじ)

ご朱印

 

ますかがみ うつしおこする すがたをば まことにみよの ほとけとぞみる

家田荘子コラム 三十四番 根来寺

車の場合は、大伝法堂へ先に行った方が近いですが、バス、歩きの場合は、資料館の先、石の橋を進んで菩提院川を渡り、不動堂へ先に行った方が近いと思います。不動堂だけでなく、大伝法堂のご本尊様にも必ずご挨拶に行かれて下さい。  菩提院川を渡ると正面に不動堂が見えています。落雷で木の根が分かれ、天狗杉のような大きな杉の木をすぎ、合計28の階段を登ります。左に春日大明神を主神として、白山大神、稲荷大神がいらっしゃる春日堂があり、正面が不動堂です。 不動堂は、八角形様式の八角円堂で、厨子に入れられた不動明王様は秘仏なのに、堂内はとても賑やかというか華やかさを感じます。といいますのは、四大明王様がいらっしゃいますし、右には全身ゴールドの文殊菩薩様、左にはお顔の華やかな愛染明王様もいらっしゃるからです。 こちらの不動明王様は「身代わり不動」、「きりもみ不動」と呼ばれ、強い信仰を集めていらっしゃいます。新義真言宗の宗祖・覚鑁(かくばん)上人が、高野山の住房密(みつ)厳院(ごんいん)にいらした時、暴徒が乱入して危難に遭われました。その時、覚鑁上人が一心に不動明王様を念じた所、ご本尊の不動明王様が現われ、暴徒には2人の体が並んでいるように見えたということです。不動明王様が身代わりになって下さったのです。覚鑁上人は、肥前国(佐賀県)で1095年生まれ、13歳の時、京都仁和寺にて出家をされました。その後、高野山に大伝法院を創建し、根來寺の基礎を作りますが、1143年48歳でこの世を去ります。  不動堂の中、右手に売店があり、納経所もあります。なお秘仏は1月28日、8月28日にご開帳されます。不動堂と道を挟んで反対側には、天然記念物しだれ桜や、五百仏山遊歩道もあります。  実は、こちらの不動堂には、ご本尊と同様に根強い人気の不動明王様がいらっしゃいます。北向不動明王様です。どこにいらっしゃるかというと、不動堂を出て、お堂に沿って右へ廻ります。小さな階段を登って左へ……つまり不動堂の後ろへ廻ります。すると、不動明王様が!! 堂守りが北向に置いてしまったという北向不動明王様です。矜羯羅童子、制多迦童子の二童子も従えており、人の縁を切らず、悪いできごとの縁を切って下さると、なぜか女性信者さんが多いそうです。不動堂内拝観は、9時10分~16時30分ですが、根來寺自体は24時間オープンですので、こっそり夜に行って、北向不動明王様に拝んでいる人々もいるそうです。  さて、不動堂の左隣には、洗(あらい)観音様がいらっしゃいます。自分の体で悪い所と同じ場所の観音様の体をタワシで洗うのです。病気平癒にご利益があると、人気を呼んでいます。  洗観音様から坂を下りて行くと、「ようお詣りです」と書かれた山門を一旦出て駐車場を右へ進みます。右に「入山受付所」がありますから入山料を払って、赤い傳法(でんぽう)橋を渡ります。下を流れるのは大谷川、一面の紅葉谷公園前方に大きな大伝法堂が見えて来ます。  まっすぐ階段を41段登る間、左右は桜の大木が並び、春はお花見に訪れる人々でいっぱいです。  大伝法堂に入って、大ショックというか、びっくりというか、大感激というか……身の丈3メートルを越えるご本尊です。大伝法堂のご本尊は、重文の三尊像です。中央に17の後光の大日如来様、左に13の後光の尊(そん)勝(しょう)仏頂尊、右に13の後光の金剛薩?(さつた)様がいらっしゃいます。  大伝法堂は、県指定文化財で、文政10年(1827)真言宗の教義と法儀を習得するための修行道場として再建されました。  欄間がとにかく凄くて、天井絵にも圧倒されます。ただただ感激して、合掌したまま、呆然としている人をよく見かけます。  大伝法堂の左、伽藍の中央に、高さ37メートル、木造日本最大の根本大塔があります。全国唯一の内部を円筒形に造って宝塔の本来の形を現わしており、天文16年(1547)に建立されました。  根來寺には旧境内の広さ350万平方、史跡100ヘクタールで、東京ドーム22個が入るほどの広さがあります。昔は伽藍に僧侶数千人、300以上の院家があったそうです。また沢山の僧兵と呼ばれた人々もいました。  大伝法堂の左前には、昭和16年重文になった大師堂もあります。  こちらのお大師様は、かなりお若いお姿です。天井絵も、お大師様に合わせてか、華やかで明るいです。 奥の院は伽藍のかなり後方にあります。根來寺では、阿字観体験実習や、社寺見学バスツアーが行われています。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子


寺院紹介

名称
一乗山大伝法院(いちじょうざんだいでんぽういん)根来寺(ねごろじ)公式サイト
通称
根来寺
不動尊について
錐鑽(きりもみ)不動とか、身代(みがわり)不動と呼ぶ。秘仏であるが、初会式(はつえしき)、夏会式に開帳。木造座像。
縁起
 長承元年(1132)覚鑁上人が高野山で大伝法院を創建し、鎌倉時代に僧侶の教育機関として根来寺が発展する礎(いしずえ)を築いた。高野山の大伝法院を焼失した後、応永12年(1405)根来寺で三尊像が再建され、天文年間には、国宝大塔を再興した。その間、根来寺境内には300~400の院家があり、世界地図にも登場する大寺院と成長した。歴史を守るため境内は国史跡となっている。
所在地
和歌山県岩出市根来2286
郵便番号
649-62
電話番号
0736-62-1144
宗派
新義真言宗総本山
開山
興教大師(こうきょうだいし)〈覚鑁上人(かくばんしょうにん)〉
創建
大治元年(1126)
詠歌
ますかがみ うつしおこする すがたおば まことにみよの ほとけとぞみる
行事
1月1日
修正会
1月28日
初会式(初不動)、大般若転読、大護摩供
2月節分の日
節分星祭
春秋彼岸の日
彼岸会法要、水子供養
4月8日
花祭
6月17日
弘法大師、興教大師降誕会
8月12日
施餓鬼会
8月28日
夏会式、大般若転読、大護摩供
10月28日
柴灯護摩
12月12日
御仏事、報恩講
特色
全山5,000本の桜は見事、秋の紅葉はまた格別。
交通
徒歩
  • JR阪和線和泉砂川駅、あるいは南海本線樽井駅より、和歌山バス「近畿大学」行きに乗り「根来寺」下車すぐ。JR和歌山線「岩出」駅からタクシーで12、3分。  
  • JR和歌山線岩出駅より4km。
  • 阪和線紀伊駅より粉河行バスにて根来下車、徒歩約20分。
  • 南海線樽井駅より近畿大学行バスにて根来下車すぐ。

岩出駅、紀伊駅ともタクシーあり。

車・団体バス
阪和自動車道泉南インターより泉佐野岩出線、国道24号線岩出より根来へ
休憩宿泊等
休憩拝観
お茶代を含め1人800円(2時間以内)
宿泊
50名程度可能、1泊2食付5,000円。外に灯明料1,000円。前もって申込むこと(団体のみ受付)。
拝観
共通券(名勝庭園及び国宝大塔、大師堂、伝法堂)500円。
附近の名所旧跡
紀三井寺、和歌の浦、粉河寺
山主
座主「中村 元信」
特産
根来塗
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