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第7番 国分寺

 

 

摂津国 国分寺(真言宗国分寺派大本山)

ご朱印

み仏の 護り給える 国分寺 ゆるぎなき世の 鎮めなりけり

家田荘子コラム 七番 国分寺

「大界外相」と書かれている石柱門をくぐってすぐ左に納経所があります。その先に、大きな大きな石仏の開運大師が立っていらっしゃいます。開運大師のすぐ近くの常夜燈も古く、明和2年のものです。  一願成就の「みのり不動尊」は、一番奥、平成12年に建てられた華やかな赤い建物の中にいらっしゃいます。かつても朱色に白壁でした。  護摩堂の外に仁王様が立っていらっしゃいます。お二人とも、それはそれは、いい男! 腹筋が8割れしていて、とってもファンキーな仁王様です。阿吽の吽の方(右)の仁王様の左足をご覧下さい。とってもかわいいです。その隣に地蔵菩薩様……と、強い視線を感じて、護摩堂の中を覗いてみたら、 「うわぁ!!」  本堂の奥がくり抜かれていて、ガラス窓の向こうから大きな目が私を見ているのです。こんなに大きな不動明王様に見られているとは知らずに……。その不動明王様の目が大きくて怖そうなのに、愛嬌たっぷりで、にらめっこをしているうち、笑いがこみ上げて来ます。  こういう不動明王様は、国分寺に来るまで、私の想像の中には、全くいらっしゃいませんでした。  護摩堂の後ろに廻ってみると、もっとびっくり。なんて親しみやすい不動明王様でしょう。でも、背中には、真っ赤な大きな火焔を背負って修行をされていらっしゃいます。いい意味で期待を裏切られ、笑いが止まりません。  イチョウの木をバックに、黄色いご衣裳を着られた大きな大きな不動明王様が立っていらっしゃるのです。この色塗りも不動明王様のお顔書きも、実は昔の役僧さんがされたそうです。それにしても一段と目の大きな、眉の極端に太いかわいい不動明王様! 役僧さんも役僧さんで、よくも不動明王様のお顔を塗り替えるという大役を買って出られたものです。以来、不動明王様のお顔は、ずっとこの愛嬌ある、かわいいお顔のままなのです。 「びっくりした!」と、皆が喜んで言うのを待っていらっしゃるような、窓からの不動明王様の「覗き顔」です。みのり不動尊は現在、宝不動尊とも呼ばれています。柔らかい砂岩でできた立像のみのり不動尊は、子宝不動明王で、不動明王の中では、とても珍しいです。  この大イチョウの木ですが、対になっていて、「雄」もいます。お寺の外、裏から見てみると、それがよく判ります。もう何百年も立っているそうですが、木の中は戦災で焼けて黒くなっています。その部分が盛り上がって来て、頑張って命を繋いでいるのです。  護摩堂の中の左右には二童子。右にも不動明王様がいらっしゃいます。  近畿36不動霊場の中で、一番かわいくて愛嬌のある不動明王様であること、間違いなしです。こういう不動明王様の存在を誰が想像できたでしょう。とにかくお参りが楽しみなお寺です。  さて、護摩堂の隣には、赤ちゃんを抱いた水子地蔵尊がいらっしゃいます。さらに隣には、客仏が大勢整列されています。大きなお地蔵様や小さな仏様……お一人お一人に、赤やオレンジ、ピンクの手作り前かけが掛けられています。信者様の手作りで、地蔵盆やお彼岸の時などに、さりげなく新しい前かけに替わっているそうです。国分寺の居心地のよさを耳にされたのか、ご自分でどこかから歩いて来られたのかしらと思われるような新顔のお地蔵様が突然、現われ、その後、普通に他の客仏様たちと溶け込んでいらっしゃるのです。  客仏殿の前には、金の飾りがいっぱいの昭和金堂があります。中には、穏やかな表情の座像薬師如来様、そして月光菩薩様、日光菩薩様と、12神将がいらっしゃいます。  街の中のお寺で、大通りがすぐ近くなので、車の行き交う音は常に激しいですが、いつも町の人が出入りし、お参りをされて行きます。その光景から、いかに地元に根ざしたお寺か、よく理解できます。   年の写真を見てみますと、かつて国分寺を中心に街が栄えていたことがよく判ります。  国分寺の境内の地面ですが、実は40~50センチ盛り土をされているのです。戦災で焼けた物も、その中に埋まっています。大正年間の香炉の台座や、仏器も埋まっているそうです。  その金堂の向かいに唯一焼け残った山門があります。不動明王様と、同じ頃、おそらく江戸時代からあった山門と言われています。  お寺は、昔々は大変広かったのですが、今はこじんまりとしています。  お堂とお堂の間はすぐなので、金堂をすぎますと、すぐ入口の納経所の所に戻ります。  砂岩という柔らかい石で作られたお大師様は、開運厄除け。弘法大師で、大正15年、高野山開創1100年の時、初国請されました。お大師様に向かって右にお地蔵様と弁財天様がいらっしゃいます。  その隣には、マニ車(経車)が8台並べられています。「おおさか13仏霊場会」が、パタン市の学校施設に援助をしたので、釈尊誕生日にネパールから13仏霊場会にマニ車が贈られたそうです。手で廻すとお経を一巻お唱えするのと同じ功徳があるそうです。  納経所の横、石柱門入ってすぐ左後ろをふり返ると、厄除け水かけ不動明王様がいらっしゃいます。この不動明王様が国分寺の中で一番古いそうですが、左の制多迦童子が、よそを向いていて、とてもかわいいです。  石柱門から入ってすぐ右側、納経所と反対側には、霊明殿があり、阿弥陀如来様、勢至菩薩様、観音菩薩様がいらっしゃいます。慰霊碑もあります。昭和45年4月8日、地下工事中にガス爆発が起こり、79名もの方が犠牲となったそうです。石柱門を入って右側には、建院の証として結界石が置かれています。 。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子


寺院紹介

名称
勅願道場護国山(ちょくがんどうじょうごこくさん)国分寺(こくぶんじ)公式サイト
通称
長柄国分寺
不動尊について
石造立像
縁起
 寺伝によると、大化元年(645)末に考徳天皇が難波長柄豊碕宮(なにわながらのとよさきのみや)を造営。遣唐使経験があり、行基の師といえる大阿闍(あじゃ)梨(り)道昭が、孝徳天皇の菩提を祈るため、難波長柄豊碕宮の旧址に「長柄寺」という一宇を建立した。  天平13年(741年)聖武天皇により一国一寺の「国分寺建立の詔(みことのり)」が公布される。国ごとに国分寺が建てられ、長柄寺は、摂津之国国分寺と定められた。 「長柄の国分寺」として親しまれる。正式名称は「金光明四天王護国寺」。 元和元年(1615)、大阪夏の陣で全焼。100年ほど荒廃し続けるが、江戸時代、享保3年(1718)、中興の祖津師快圓により再建される。 明治末期、教昇大僧正が再興したが、昭和20年(1945)6月15日、大阪空襲によって山門(旧書院)以外すべて焼失する。戦後、真言宗国分寺派と公称。大本山国分寺となった。昭和41年(1965)昭和金堂を落慶。昭和59年(1984)現在の姿となる。
所在地
大阪市北区国分寺1-6-18
郵便番号
531-0064
電話番号
06-6351-5637(代)
 
宗派
真言宗国分寺派 大本山
開山
斉明天皇の御代(661年)長柄寺、入唐伝燈大阿闍道昭
創建
天平13年(741)3月24日詔勅、第45代聖武天皇勅願 国師勝賢
詠歌
み仏の 譲り給える 国分寺 ゆるぎなき世の 鎮めなりけり
行事
1月1日
正月会(除夜の鐘)12月31日から
2月1日~7日
最勝王経秘法供(さいしょうおうぎょうひほうく)〈最勝会(さいしょうえ)〉
3月春分の日
春彼岸会
4月8日
花まつり
5月第3日曜日
国分寺会
8月16日
施餓鬼法要
8月23日
地蔵盆
9月秋分の日
秋彼岸会(百万枚大護摩供)
月並
8のつく日は護摩供(28日はお不動さん御縁日)
備考
昭和20年6月15日、戦災にて灰燼に帰す。その後、護摩堂、昭和金堂、霊明殿、国分寺会館等を順次完成。
交通 (地図はこちらをクリック)
徒歩
(地下鉄谷町線または堺筋線)「天神橋筋6丁目」下車、2号出口より東へ100m北入。
車
天六より梅田都島守口線を東へ100m余北入。境内に駐車場はありません。
団体バス
高速守口線、長柄ランプを北入。
休憩宿泊等
休憩は可。
拝観
無料。本堂(本尊薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将、四天王、弁才天)。堂内は宮中真言院道場を模す。
附近の名所旧跡
新西国3番札所鶴満寺(東50m)。淀川天神社(元国分寺天神社、東40m)。うぐいす塚(東北150m)。天六ガス爆発事故の慰霊碑(国分寺公園内)。
山主
座主(ざす)、管長(かんちょう)「合田 和教(ごうだ わきょう)」
その他
市街地の中の寺であるが、境内は静かである。おおさか十三佛第9番札所。摂津八十八カ所第9番札所。西国四十九薬師霊場第17番札所。
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