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第26番 無動寺 明王堂

 

 

比叡山(ひえいざん)無道寺明王堂(むどうじみょうおうどう)

ご朱印

詣で来る 人のねがひの 満ち足れと ただひとすじ耳 祈る明け今れ

家田荘子コラム 二十六番 無動寺明王堂

ケーブル延暦寺駅を下りたら、左後方の鳥居のある方へ行きます。右へ行くと「延暦寺まで徒歩7分」、左は「無動寺明王堂まで15分」と、ケーブルでの車内放送があります。  本当は、比叡山延暦寺のご本尊にご挨拶をしてから無動寺へ行くのが順番で、車巡礼の方は、それが自然の流れになりますが、歩きの場合は、無動寺明王堂までの参道が杉の大木によって暗くなるのが早いので、まずは無動寺へ足を向けた方がよさそうです。  鳥居をくぐると、そこは無動寺参道で、ずっと下り坂です。行場らしい雰囲気が漂っています。平日は人が少なく、樹齢数百年の杉並木の続く中、砂利道で淋しいです。  鳥居二つ目をくぐると、急に廻りが明るくなります。コンクリートの坂道と階段が並行しているので、安全で下りやすいです。この97階段は、無動寺の信者さんたちが作って下さいました。  四つ目の鳥居をくぐると右に閼伽(あか)井(い)があります。閼伽井とは、仏教用語で、仏様にお供えする水を汲むための井戸のことです。閼伽井の手前に一般用の手水舎もあり、渇いた喉を潤すことができます。  ここまで来たら、もう大丈夫。無動寺は、すぐそこです。少しなだらかな坂になり、平らな道も出て来ます。廻りを見る余裕も出て来て、大きな杉、太い杉の木々を眺め、いつの間にか森林浴をさせてもらっていたことに気づきます。  まもなく右に弁天堂の鳥居が現われ、左前方に「不動明王」と書かれた門柱が見えて来ます。左上方に登って行くのですが、天気のいい日は、まるで美しい空の中に飛び込んで行くようなステキな気分です。  左の手水舎と鐘楼をすぎ、砂を踏む音をさせながら境内に入って行きます。急に目の前が開け、琵琶湖の絶景をひとり占めです。  まず目に入るのが左手の「聖不動経」の書かれた立て札です。本堂前の左右にとても大きな灯籠があり「不動明王」と書かれています。  靴を脱いで障子を開けて中に入ります。護摩奉修中以外は、本堂の中に入れます。納経所は、本堂の中、左側です。こちらで本やお守り、蝋燭などの授与の他、護摩木も受け付けています。祈願内容を迷わなくていいように「身心健全」「商売繁盛」「夫婦円満」など、数々の判子が用意されています。  古くてこじんまりとした本堂は、天井から大きな赤い「不動明王」と書かれた提灯が二基、ぶら下がっています。護摩堂らしい粋で逞しい雰囲気です。  風の通り道なのか、強風の吹き荒れる音を聞きながらお参りします。山の中にポツリとある古寺と実感します。丁寧にご朱印して下さり、ケーブルや、長い道のりを歩いて来た疲れが、ゆっくりと消えて行きます。「15分」と案内がありましたが、余裕を持って15分から20分と把握しておいて下さい。  本堂を出て、左(本堂に向かって右)へ行きますと、建立大師・相應(そうおう)和尚(かしょう)がいらっしゃいます。  比叡山延暦寺の有名な修行・回峯行の始祖です。  無動寺明王堂は、相應和尚が創建した回峯行の根本道場です。回峯行とは、比叡山中にあるお寺や霊石、霊水、あらゆるものに祈りを捧げ、1日30キロの道のりを歩く大変厳しい修行です。千日回峰行は、7年もの月日をかけます。無動寺明王堂の不動明王様に仕える僧侶は、千日回峯行を満行した大阿闍梨か、回峯行中の阿闍梨が勤め、「輪番」と呼ばれています。  相應和尚が、葛川(かつらがわ)の三ノ滝で不動明王を感得した時、自ら彫られたのが、無動寺明王堂の不動明王様なのです。  坂本から無動寺坂を歩いて登りますと、麓から約90分~120分です。人があまり通らないので、道は草が多く、かなり淋しいです。霊山行(ぎょう)を重ねている私でも、(二度といやだ)と思ってしまい、以後ケーブルを使っています。が、回峯行者の心を、たとえ微塵ほどでも共有させていただくために、一度は歩いて登られることをお勧めします。  さあ、これからケーブル駅まで無動寺参道は登り坂です。来た道をずっと戻ることになります。鳥居をくぐる度、ふり返って、お辞儀をし、ご挨拶をしましょう。無動寺近くの弁天堂からケーブル駅まで約700メートルです。  ケーブル延暦寺駅まで戻ったら今度は、駅を通過してまっすぐ駐車場方面にある「根本(こんぽん)中堂(ちゅうどう)」(総本堂)へ向かいます。左側は山、右側は崖。深山の中、舗装された道を行きます。比叡山は2400ヘクタールの広さですが、上方に車が走っているのも見えて、深山なのに何か不思議な景色です。あと200メートルの看板表示が出てくる頃には、鐘の音も聞こえて、延暦寺が近づいて来たと知らされます。まもなく前方に赤い東塔が見えて来ます。  延暦寺入場料は700円。延暦寺とは、この受付からすべての敷地、西塔地域も信徒会館も東塔地域も根本中堂もひっくるめて延暦寺と言うのです。  売店と反対側にある階段を下りた先で、最澄様がお迎え下さいます。根本中堂は現在、改修中です。柱や床下修理、中陣や天井絵の洗浄など、きれいになります。  根本中堂の真ん前にある急な階段の上には、山門にあたる文殊楼があります。  比叡山は、788年、伝教大師最澄様が、創建されました。  東塔地域は、比叡山延暦寺の中心で、根本中堂や、法華総持院東塔などがあります。  西塔地域は、釈迦堂を中心に、椿堂や、にない堂などがあります。  また美しい木立ちの横川地域は、北エリアに当たります。横川中堂を中心に元三大師堂などがあります。  この三地域を総称して比叡山延暦寺と言い、日本仏教の各宗、各派の祖師高僧を輩出しました。。

近畿三十六不動尊霊場会先達・作家 家田荘子


寺院紹介

名称
比叡山(ひえいざん)無動寺明王堂(むどうじみょうおうどう)
通称
無道寺
不動尊について
木造座像。秘仏、但し6月23日の明王講曼荼羅供法要の時に開帳される。
所在地
滋賀県大津市坂本本町4220
郵便番号
520-01
電話番号
0775-78-0450
宗派
天台宗(総本山比叡山延暦寺)
開山
建立大師相応和尚(こんりゅうだいしそうおうかしょう)
創建
貞観7年(865)
詠歌
詣(もう)で来る 人のねがひの 満ち足れと ただひとすじ耳(に) 祈る明け今(く)れ
行事
1月1日、2日、3日
修正会
1月28日
初不動護摩供
2月3日
節分会星祭り
3月28日より
回峰行者初出峰
6月初旬
回峰行者切廻り
6月23日
明王講曼茶羅供法要(本尊開扉)
8月7日
施餓鬼会
11月2日
建立大師施餓鬼会
11月2日~3日
八千枚護摩供
毎日11時より
護摩供
特色
回峰行者の本拠地として知られる。
交通
徒歩
  • 京阪石山坂本線の坂本よりケーブルで山上駅下車、左手(南)へ約10分坂を下る。
  • 京都八瀬よりケーブルで四明ガ嶽下車、徒歩50分。
  • 京都駅、京阪三条駅、JR大津駅より、延暦寺行または四明ガ嶽バスあり。
  • 堅田より奥比叡ドライブウェイ縦走バスあり。
  • 健脚者向きには、京都白川より東海自然歩道や、坂本より無道寺谷を上るコースがある。
  • 順路  JR湖西線比叡山坂本駅下車。2番バス乗り場から、毎時8分、38分発の41番「ケーブル坂本」行きに乗る。  京阪坂本駅で下車して駅前からバスに乗る場合も、比叡山坂本駅発のバス。  ケーブルは、毎時00分、30分発。約11分で、ケーブル延暦寺駅に到着する。途中、ケーブル沿線上に、サルやキツネ、フクロウなどの彫刻が置かれていて、とてもかわいい。深い山の中を登って行き、途中で琵琶湖が見えてくる。木曽御岳山まで見える日があるという。  ケーブル延暦寺から、徒歩。車で行く方法はない。  京都駅、京阪三条駅、JR大津駅より延暦寺行きバスもある。
車・団体バス
京都白川或いは大津近江神宮より、比叡山ドライブウェイへ。車は延暦寺南下有料駐車場へ、ここから歩いて10数分。
休憩宿泊等
信者或いは信仰を対象とする。30名。
拝観
明王堂、護摩堂、大乗院(ソバ喰木像)
附近の名所旧跡
延暦寺一円
輪番
「上原行照大阿闍梨」
その他
明王堂本堂前、書院法曼院から山下(琵琶湖)の風景は絶佳。
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